林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 書評 Facebook Amazon 忍者ブログ
東急不動産東急リバブルのマンションだまし売りや不誠実な対応、東急不動産係長脅迫電話逮捕事件、東急コミュニティーの杜撰な管理、東急建設談合、東急ハンズ過労死、東急ホテルズ食材偽装などを紹介します。

宮崎から9月30日に電話がある。

「お手紙届きました」

「そうですか」

「私は今度神奈川に転勤することになりました」
http://www.janjanblog.com/archives/15037
原告には神奈川としか説明しなかったが、後にグランディスタ青葉台(横浜市青葉区青葉台二丁目)の販売を担当していたことが判明した。グランディスタ青葉台は東急不動産住宅事業本部第四事業部の久保章がプロジェクトプロデューサーとなった物件である。第四事業部はアルス東陽町の担当部署でもある。

東急不動産のウェブサイトでは「マンションの北側から桜台公園まで、約250メートル続く桜並木。春の散歩が楽しみになります」と記載されている。マンション北側に桜並木があり、それをセールスポイントとする点はアルスと同じである。

「そのため、この問題の担当を降りることになりました」

一方的な通告である。不審な思いが、原告の心をよぎる。

「突然の話ですね。後任の担当者はどなたになるのですか」

「東急リバブル本社の法人営業部か東急不動産の人間で担当することになります」

「ということは誰が担当者か決まっていないということですか」

原告の心の底で獰猛な風が生まれ、次第に勢いを強めながら体内を吹きすさぶ。

「後任については私共と法人営業部、それに東急不動産の三者で検討中です」

「誰が担当者になるか決まっていないのに、現在の担当者が降りることだけは確定しているのですか」

「はい」

「随分無責任な話ですね」

何と言うか、組織のどす黒い、ダークな部分がうごめいているような感覚が襲ってきた。

「近日中に決めた上で連絡を差し上げます」

「引継ぎはきちんとされるのでしょうね」

「はい」

実際は全くされなかった。原告への連絡先すら引き継がれなかった。

「知らない人間が出てきて一から説明し直しというのは困ります。アルスの販売に携わっていない人が担当者になっても、その時の事情を知らないので話が進むとは思えません」

「東急不動産の場合は、隣地所有者と直接交渉したので、その点はむしろスムーズになると思います」

宮崎は無責任な保証をしたが、実際は正反対であった。新たな担当者を自称する人間はアルスの建設に関与しておらず、隣地所有者とは一度も会ったことのない人物であった。

「この前の話し合いで約束した隣地所有者への確認はされましたか」

「していません」

「するのですか」

「します」

東急不動産にとって隣地所有者への確認は避けなければならないことであった。東急不動産は隣地所有者から建て替えの説明を受け、マンション購入検討者に隣地建て替えを説明することを依頼され、了承した。これが事実であり、原告の主張が正しい。それ故に隣地所有者に確認すれば嘘が露見する。東急リバブルと東急不動産の間で以下の会話がなされたことが容易に想像できる。

「何で、そのような約束をしたのだ」

「約束せざるを得ない状況でした。東急リバブルとしては、これ以上、誤魔化し続けることはできません。後は御社で直接対応して下さい」

東急不動産側としては購入者一人泣き寝入りさせられない東急リバブル営業の不甲斐なさをなじり続けたかったが、反対に東急リバブルの方が逃げてしまった。東急不動産側は怒りをぶつける場がなくなってしまったが、このタイミングでの担当者の交代は必ずしも悪くない。東急リバブルは購入者に隣地所有者への確認を約束してしまった。担当者の交代によって都合の悪い約束を反故にすることは東急不動産の常套手段であった。

一般に交渉において担当者の交代は引き伸ばし・時間稼ぎの有効な戦術である。その威力は東急不動産だまし売り事件でも、まざまざと見せつけられることになる。新たな担当者を自称した東急不動産住宅事業本部・大島聡仁は、原告がお目にかかる光栄に浴した無能な連中の中でも、とびきり最高な人物であった。後の祭りだが、この当時はまさかあれほどまでにいい加減な人間に代わるとは思いもよらなかった。

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プロフィール
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林田力『東急ハンズ過労死』
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性別:
男性
職業:
『東急不動産だまし売り裁判』著者
趣味:
読書
自己紹介:
林田力『東急不動産だまし売り裁判20東急ハンズ過労死』は東急ハンズ過労死事件を特集する。東急ハンズでは心斎橋店員が長時間労働やサービス残業強要、パワハラで過労死した。神戸地裁は過労死を認定し、東急ハンズに7800万円の損害賠償を命じた。東急ハンズはブラック企業大賞にノミネートされた。
東急ハンズは東急不動産の子会社である。東急不動産だまし売り裁判と東急ハンズ過労死は東急不動産グループが消費者にも労働者にもブラック企業であることを示している。東急不動産ではトラブルになった顧客に係長が脅迫電話を繰り返した逮捕された事件も起きた(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』Amazon Kindle)。
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